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デイサービスセンターゆっくりは、認知症という病気と付き合いながらご自分の人生を大切に生きていこうという方の為に、時間と場所と人などを提供する介護保険適用のデイサービスです。
私が、こじんまりと始めたのは平成15年6月でした。
当初から、ボランティアには期待しており、素敵な出会いを楽しみに旭川市社会福祉協議会に紹介をお願いしていました。
記念すべき最初のお見合いは(社協からの紹介)、平成16年11月でした。
続いて同年12月にもうひとかたと、私と志願者双方の考えや気持ちなどを話し合い、また、志願者の方にどんな所で何が行われているのかを見てもらい、実際のボランティア活動を具体的にイメージして話し合いました。
その結果、2度のお見合いは両方ともめでたく合意し、早速、活動を始める準備(活動する日や時間を決める、交通費をどうするか、守秘義務について、ボランティア活動記録などを相談)し、すぐに活動が始まりました。
内容は、お二人ともコミュニケーションです。
コミュニケーションボランティアと私が勝手に名づけました。
認知症は、「覚えられない・忘れてしまう」病気ですから、同じことを繰り返し言ったり、ご自分の理解が実際と異なっていたりします。
常にご一緒にいるご家族にしてみると、疲れてしまって良いコミュニケーションをとれなくなってしまうことと思います。
ご家族は、やさしい言葉をかけてあげたい気持ちはこんなにあるのに、反って辛く当たってしまうこともあるでしょう。
そんなご自分を振り返ることは、ご家族にとってお世話以上に辛いのではないでしょうか。
ご本人も、自分が言ったことを「何回同じこと言うの」「それは違う」とか、自分がやろうとする行為を「やらなくて良いから」「しないで、やめて」と言われると、戸惑ったりがっかりしたりすることでしょう。
しだいに会話も少くなり、一緒に何かをするということも少くなることが一般的なようです。
刺激が少くなると、表情に張りがなくなり、ぼんやりしていることが目立ってきます。
これは、自然な成り行きだと思います。ご家族が悪いとは思いません。
本やパンフレットに書いてある理想的な接し方など、常に一緒にいて、その人のことについて責任(命・健康・安全・清潔・人間としての尊厳など)を背負っているご家族に求めることはできません。
むしろ、ご家族が人間としての限界を超えてご自分を責めないよう願っています。
ご本人が良いコミュニケーションがとれて嬉しそうな時は、ご家族も嬉しそうです。
デイサービスで良いコミュニケーションを体験することはとても大事なのです。
私たち職員は、来てくれた方々(利用者の方)にできるだけ楽しく活き活きと過ごしていただきたいと努力しています。
ボランティアの方々は、このことに賛同し、職員と一緒に利用者の方の良い表情を引き出してくれて喜んでくれるのです。
素人でもできるのだろうかと心配する人が多いのですが、このことをやりたいと思って出会った人たちですからできるのです。
私からお願いすることは「ご本人の言ったことを訂正しないで下さい」「ご本人のやり方よりも良い方法を教えようとしないで下さい」の2点だけです。
人として、社会人としてお付き合いしていただくことが良い結果を産むようです。
「特別な人を介護する」訳ではないのです。
注意した方が良い特徴や関わってもらうに当たって期待することなどは、その都度説明させてもらっています。
普通に良いお付き合いをしようとして下されば、ボランティアの方の素敵な面が表出して、たちまちご利用者を惹きつけてしまうのです。
ボランティアの方々のおかげで、ご利用者は職員が聞いたことがないお話をしてくれることさえあります。
ご利用者は、新たな人と出会い関係を作っていきます。
職員だけではなく多様な人と出会い良い関係を作って欲しいと願っています。
現在まで、旭川市社会福祉協議会から前出のお二人以外にもご紹介いただき、活躍していただいております。
可愛い(ご利用者がにこにこして言うのです)高校生もいました。
高校生は、食事作りに関わりたいと希望があり、可能な範囲でやってもらいました。
旭川市社会福祉協議会のご紹介以外でも、学生さんが長期の休みを利用して約1ヶ月間来てくれました。
彼は、ご利用者から毛糸の靴下の編み方を教わって不器用に編んでいました。
途中までしか編まなかったので、教えたご利用者が「あの兄ちゃんこないねえ」と言いながら続きを編んで完成させていました。
ボランティアの方々も、このこと(コミュニケーション)の意義深さを知っているから楽しくできるのかもしれません。
やりたいと思うことを実現させたい。
ご利用者も、ご家族も、ボランティアの方も、職員も、経営者もみんな同じです。
共通する何かがあれば、そこで一緒に楽しくできるのだと思います。
デイサービスセンターゆっくり センター長 三宅一樹